正社員ではなく契約社員として転職する場合にはいくつか注意しておかなければならないポイントがあります。非正規雇用の形でありながら正社員と同等クラスの業務を担当する機会も多くなるだけに、どんな環境で働くことになるのは非常に重要です。では、契約社員としての転職には、どんな点に気を付けるべきなのでしょうか?
まず仕事内容と給与とのバランス。正社員とほとんど同じ業務を求められながら賃金には大きな差がある、というケースも少なくありません。本当に「割に合う仕事」で働くことができるのか。正規/非正規の待遇ははっきりと区別しつつも業務環境は区別せずに曖昧な環境で契約社員に多くを求める職場も少なくありません。
それから福利厚生の内容です。正社員と契約社員との間で福利厚生に大きな差を設けている企業も少なくありません。例えば契約社員は社員食堂を使えない、正社員に用意されている施設の優待利用などのメリットを得られないなど。もちろん正社員と完全に平等な環境で福利厚生を受けられるのは難しいかもしれませんが、あまり落差がある場合や、福利厚生を受けられないことで毎日の勤務に支障をきたすおそれがある場合には避けた方が良いでしょう。
もうひとつ、契約社員から正社員へ登用される可能性があるかどうかも注意しておきましょう。契約期間が過ぎたらそれで終わりの職場と、将来的に正社員になれる可能性がある職場では決定的な違いがあります。できれば安定した正社員になりたいという方が多いでしょうから、待遇面だけでなく正社員登用の道が用意されているかどうかも考慮して求人情報をチェックしていく必要が出てくるでしょう。